淀川水系一周未遂 196.5km

2016年1月29日

レース前恒例のロングライドに行ってきた。しかし、予定していた距離を走ることができず、体に嫌なダメージを残す練習となってしまった。

レース前にはロングライドをすることにしている。ロングを走ることによって、体の代謝系を確実に有酸素(脂肪代謝)系切り替えるためだ。レース前の練習はどうしても無酸素(解糖)系を使った高強度練習になりやすく、エネルギーの供給システムがどうしても解糖系に偏りがちだ。しかし、1時間を超えるようなロードレースやヒルクライムレースは持久力が必要であり、短時間しかエネルギーを供給できない解糖系はメインのエネルギー供給システムとしては不向きなのだ。

今回のコースはいわゆるビワイチだ。自宅出発の寄り道なし約320kmのコースを過去に3回走っているのだが、今回はあえて「淀川河口」まで行ってから琵琶湖を一周する全長340kmのコースを走ることにした。といっても、自宅から河口まで大した距離ではないのだがw

2時起床。外はひんやりしていたのでウィンドブレーカーを着て、4時ごろに家を出発。まずは予定通り河口を目指す。

当然真っ暗である。ここから淀川サイクリングロードを通って琵琶湖を目指す。しばらくして熱いと思ったので、ウィンドブレーカーを脱ぐ。これが今回のライド最大の失敗だったのだが、この時は当然知る由もない。淀川CRを抜け宇治に到達。天ケ瀬ダムの登りでローディーが走っていたが、あっさりパス。ここまでは順調だった。

異変を感じ始めたのは、瀬田に差し掛かりそろそろ琵琶湖が見えてくるころだった。心拍が上がらない。いくらロングライドでセーブしてるとはいえ、130bpmを超えないのはちょっと異常だ。当然速度も落ちてくる。やたら寒い。脱いでいたウィンドブレーカーを再び着るが、全く効果が感じられない。なんだかお腹の調子まで悪くなってきた。琵琶湖周遊道路に入ったころには、巡航速度が20km/h台後半まで落ちた。かろうじて琵琶湖大橋のふもとのコンビニまではたどり着いたが、体は言うことを聞かなくなっていた。

完全に低体温症だった。後でログを確認してみたら、気温は6℃……。日も昇ってきてこれから気温も上昇するだろうから、そのうち体も動き出すだろうとは思ったが、安全を考えここで撤退を決意。面白いことに、日向に入るとパワーが上がり日陰に入るとパワーが如実に下がる。化学反応は実によくできているな。淀川河川敷に戻ってきたころには、完全回復とはいかないもののなんとか復調。

結局、琵琶湖大橋からノンストップで12時過ぎに帰宅した。お昼ごはんもそこそこに5時間爆睡。19時頃に夕食を食べてまたまた爆睡。起きたら7時半だった。やはりかなり体にダメージがあったようだ。今回の失敗は、天気予報を見ずに秋仕様の恰好で出撃してしまったことにある。季節の変わり目だったことをすっかり忘れていた。

とはいえ、予定の340kmは走れなかったが200km近くは走った。目的通り、体が有酸素系に切り替わったと信じたい。

ツール・ド・おきなわまで、あと7日。