ツール・ド・おきなわ 2022 市民レース100km(マスターズ) 無念のパンク27位

2022年11月27日

兄貴です。

2019年以来、新型コロナウイルスの影響で開催が見送られていたツール・ド・おきなわだったが、ようやく3年ぶりに開催となり、今年を締めくくるレースとして参戦してきたので、記憶が鮮明なうちにレースレポートを記録しておこうと思う。

前回大会時は30代だったのでオープンへの参加だったが、今年とうとう齢40となりおっさんクラス(マスターズ)も選択可能になったので、今年はマスターズに参加することにした。

レースまで

トレーニング面

沖縄に向けて何か特別なトレーニングなどはしていない。

私自身はトレーニングのボリュームがそれほど多くないので、以前からピーキングやテーパリングといったことは特別意識せず、モチベーション面、フィジカル面、生活(ワークライフバランス)面などの観点で持続可能な範囲のトレーニングを続けてきた。気持ちとしてはやっぱり外を走りたいが、山が遠く、近くで走れる環境もあまりよいとは言えないので近年はただひたすらローラーやZwiftメインとなっている。

ただ、ニセコクラシックやツール・ド・おきなわのような本格的な登りを含むロードレースを走るには、やはり距離(時間)とそれなりの強度には慣れておく必要があるので、例年どおり週末には200km、獲得標高2,000m前後のライドをできる限り行い、ある程度の距離と時間でもパワーを落とさず登れる感覚は徐々に向上している感触があったのでひとまずレースには耐えられるかな、とは思っていた。

毎週同じコースを走るとさすがに飽きそうだが、コースプロファイル的に都民の森を五日市から登っていくのが近い雰囲気なので、そちらをメインで、たまに気が向いたら同志道から山中湖へ抜けて箱根を超えるコースといった具合で、雨やその他の理由で外に出なかった日は、土曜日朝8時のZwiftライドイベント「Asia Endurance 130km」のBカテゴリでZ1~Z2をぬるく回してベースの向上に努めた。

体重管理

最近、もっとも悩みが深いのがこれだ。

2014年に赤城で表彰台に乗った際には体重が60kg前後だったのに対し、近年はだいたい68kgを推移し、ちょっと気を抜くと爆増したりで過去最高値の72kgを今年に入って記録するほどにまで増えてしまった。

10年前であればカロリー摂取を絞れば自然と減った体重も、今ではカロリー制限もあまり効果もなく、ストレスでちょっと食べると逆に増えてしまったりと、減らし方がわからなくなってしまっている……。

結局減ったり増えたりであまり効果的な減量はできず、遠征出発前で66kg、直前のカーボローディングと称する爆食いで68kg程度だったと思われる。

機材

今回使用したTREK Émonda SLR 9 eTapのセットアップ

バイクについては、これまでヒルクライムのレースでは何度かTREK Émonda SLR 9 eTapを使用してきたが、今回ロードレースでは初めてディスクで参戦することを決めていた(フラグ)。

それ以外で、初投入する機材は4つ。それぞれについては別記事でインプレできればと思う(いつもどおりいつになるやら)。

Bontrager Aeolus RSL 51 TLR(ホイール)

ニセコクラシックではホイールをAeolus RSL 37 TLRを使用したが、やはりロードレース向けにもう少しリムハイトが高いホイールが欲しくなり、新たにAeolus RSL 51 TLRを追加購入した。昨今の納期問題で沖縄に間に合うか危ぶまれたものの9月中に納品となったため、慣らし運転としてはライド1回しかできなかったが、無事沖縄に持ち込むことができた。

Garmin Edge 1040J Solar(サイコン)

最近噂のサイコンである。

これまで使用してきたのはEdge 520Jだが、電源、スタート・ストップボタンのラバーが擦り切れて穴が開き、防水性が皆無になってしまった。もし天候に恵まれなかった場合には最悪水没の恐れもあり、修理するか新しいものを調達する必要に迫られたのでついに購入。

画面が大きく見やすいとは言うものの、正直ライド中には画面を一切見ないので大きいことによる恩恵はない。ただ、300km、ネット10時間を超えるライドなどではバッテリーが持たずに記録が尻切れになるなどの目に何度もあっているので、大容量のバッテリーに加えてソーラーによる延命は魅力的だった。

GoPro HERO11 Black

これについては直前まで購入すべきか悩んだ。

これまでもHERO5 Sessionを使用しており、バッテリーもそこそこ持つうえにコンパクトなので車載動画を撮るには最適で重宝していた。ツール・ド・おきなわの100kmともなれば全編を撮影しようと思った場合は3時間程度のバッテリー持続時間が必要となり、外部バッテリーなどの対策が必要となるが、それをすると防水性能がなくなる、システム全体の重量増などデメリットも大きい。

熱暴走で30分程度しか撮影できないとか、最近のGoProに関してはいろいろな噂をネット上で見かけたが、省電力モードで必要ない機能はすべてカットすれば、もしかしたらバッテリー一本でも最後まで撮影しきることができるかもしれない、という淡い期待をかけて、なんと遠征出発の3日前に発注。海外からなので間に合うか非常に気を揉んだが、そこはさすがのUPS、予定通りシンガポールから2日で届けてくれたので何とか間に合わせることができたw

Seicon Aeroconfort 3.0 TSA

沖縄遠征などで最終的に問題になるのはやはりロジスティクスで、私がこれまで沖縄を含めた飛行機遠征で使用してきたSeiconのAeroconfort 2.0はディスクのスルーアクスルに対応していないため、何等かの方法を検討する必要があった。

実は今年もUCI Grand Fondo World Seriesへの出場を画策して、うっかりPBKでハードケースのAerotech Evolution TSAをポチってしまって届いていたのだが、ステム一体型のハンドルだとハンドルを外し、さらにシートポストを外さなければいけないなどなかなかに面倒なうえ、国内線の荷物取り扱いは丁寧だからそこまで必要ないということで、結局3.0を新たに追加してしまった。

沖縄遠征

今回も金曜日に那覇に移動し沖縄入り、土曜日に名護に移動してレースを終えたら那覇に戻るといういつもの旅程とした。今回は妻に加え、関西に住んでいる弟も応援とサポートで沖縄に駆けつけてくれた。いつも私の遠征をサポートしてくれる妻と弟には感謝しかない。

レース

レースの展開予想については、オープンとマスターズを比較するとタイム的には数分程度マスターズのほうが遅いというのが例年だったので、おおむね全体的に落ち着いた雰囲気を想像していた。

スタート(奥の登り)~最初の平坦

明け方まで土砂降りの大雨が降ったため路面には水たまりも多く、危険回避を考えるとやはり集団前方でレースを進めるほうが得策なので、多少脚を使っても前で位置取りすることを優先することにしていた。

例によってゼッケン番号4番なんて数字をもらったので、シードで前に並んだものの有力選手の姿が何人か見当たらない・・・と思っていたらスタートラインまで移動しようとしたタイミングで全然別の場所から現れたw

スタート後、しばらく様子見でゆったりペースかと思ったのもつかの間、1番をつけたパックさんが先頭をかなり強めに引き出してみるみるペースが上がる。さすがにここで集団がばらけることもなくピークを過ぎて1分坂も超えるが、ここでまた今年オープンからマスターズに鞍替えした逃げ好きの某氏が逃げをかますので、見える範囲で泳がせながら先頭でペースを維持するようにローテを回す。

10kmほどでキャッチするもペースは緩まず、逆に3名ほど飛び出してしまうような形もあるが決定的な動きにはならなかった。

普久川ダムの登り

登りに差し掛かるあたりで雨が降り出し、登りに入る直角コーナーは水浸しとなっていたので十分に減速して先頭のパックさんに続き登りに突入していく。

ここから全力でお仕事開始。斜度が8%前後に上がるタイミングで後ろを引き離してあわよくば単独に持ち込むつもりで後ろも振り返らずに6倍前後のペースを維持するとみるみる集団は縦長になった模様。だがここにパックさんが合わせてきたので単独の線はなくなったと判断してある程度協調してペースを維持する。

ところが、KOMまで1kmの看板を通過した地点で、最後まで維持できるペースだっがはずが一度オールアウト気味になってしまいペースダウン。ここで一度前3人に離されてしまい、さらにもう1名、後ろからの追走にも抜かれてしまった。さすがにあのメンツを行かせてしまうと勝負が決まってしまうのでギリギリのところで踏みとどまるが、KOM手前の短い下りでは前方に視認できていたものの、KOMを通過するころには完全に一度見えなくなってしまった。

ここからもう一度踏みなおして追走し、140kmと210kmの奥方面と100kmの分岐地点手前の登り返しでもう一度視界にとらえることに成功。ペースも緩んでいるようだったので全力で追ったところ、ピークを過ぎて下りきる手前で追いつき、この時点でパックさんと左迫間さん、香川さんと私の4人となった。

パックさんには「よう追い付きましたね」と言われたので、「やったね」と返したけど、何がやったねやねんw

学校坂~東村平地

あとは後ろとのギャップを気にしながら4人で淡々とペースを刻む。一応ローテに加わりつつも回復することを意識してそれぞれの登りと平坦をこなしていく。ただ、香川さんがついてくるのがやっとなのか、単に脚を温存しているのかわからなかったが、私のローテの前に入らず後ろについてスキップすることがたびたびあり、リズムが狂うので「10秒でいいから前行って!」と私からも左迫間さんからも声をかけられるも結局ローテを半分以上スキップしてくるので、後ろで前との差を詰めるのに若干脚を使わされてしまい、このあたりの立ち回りがよくなかった。

最初2分程度だったギャップは最終的に5分となり、ひとまずこの4人は確定の雰囲気が濃厚になったので、この時点では最後の羽地ダムで勝負と思われた。

安部の登り~カヌチャの登り、そこで突然やってきた悪夢

ここでパックさんが仕掛けてきた。最初こそじりじりと離されつつもついていったものの、途中で大殿筋が筋力的にオールアウトした感覚があり一気にパワーダウン、香川さんも前方だが微妙に離されてしまい2人が先行。香川さんも私を待ってか?ペースが落ちていたのでペースで踏んで追い付き、2人ずつのパックとなった。

カヌチャリゾートの入口を超えるまで踏ん張れば平地で追いつけることも計算しながら追走をしようとしたその時、ハンドルに妙にぐにゅっとした感触を覚えた。と思ったらみるみる前輪の空気圧が抜けていき、左右の踏ん張りが効かなくなっていくのがわかった。「パンクしたかも!」「マジか~、一人か~」とひとしきりやりとりした直後、リムでタイヤを踏んでいる状態になったため「無理!」といってストップ。これで完全に表彰台の芽は摘まれてしまった。

これさえなければ……の跡

ちょうど前方にホイール(リムっぽいけど)を積んだMotoが見えるので、手を振って「パンク!」とアピールするも、こちらを振り返っているのになぜか先に行ってしまった。

タイヤを確認すると、中心に約3mmほどの三角形のプラスチック片が見事に刺さっていてこれが原因だった。

待てど暮らせどニュートラルサポートは来ない。何度かふらふらと走るがさすがに無理なので止まって待っているとMotoが来たが、リム用しか積んでおらず、「後ろから4輪が来るから待って」と言われたので止まって待つ。5分ほどして「どうしたんですー?」「パンク!」とテンプレ会話をしつつメイン集団が通過、これで表彰台はおろか入賞もなくなってしまった。

しかしその4輪もディスク用のホイールを積んでおらず、挙句「もうディスク用は売り切れたので、後ろを待ってもらっても交換できません」と言い出す。

「はい?」としか言えなかったがないものは仕方ない……レースで初めてのDNFが頭をよぎる中、とぼとぼと歩いているとカヌチャリゾートの入口で応援の手を借りてチューブ交換している選手が一人。「俺もパンクー!チューブ交換したい!」というと「もうチューブないー」と言われたが、通りかかった4輪から、「チューブあるよー」ということで積んでいるホイールから外して交換してくれたので再スタートを切ることができた。

約15分のタイムロスとなった。

羽地ダムの登り~ゴール

考えても仕方ないので、とにかくゴールを目指して走った。前方から降ってくる選手を次々とパスしながら羽地ダムのピークを過ぎたが、やはり100kmマスターズの選手の姿は見当たらず。もしかするとペースがそこそこいい選手がいたので1人2人くらいは巻いたのかもしれないが、後の祭り。

ゴールラインまでしっかり踏み続けたが、最終的には3時間8分27秒で27位という結果に終わった。

レースを終えて

まぼろしの1、2、3位(?)

応援に来てくれていた妻や弟は、とっくに帰ってくるはずの時間、順位でゴールに入ってこないし、集団らしい集団もなく100kmマスターズの選手がパラパラと帰ってくるので、何か大きな落車などに巻き込まれたのではないかと思ったと話してくれた。心配をかけてしまったことは大変申し訳ない。

レース後の会話はやっぱり楽しい。パックになった3人だけでなく、100kmマスターズの皆様、心中お察しいただきありがとうございました。

結局、抜け出した私以外の3人で上位は決まり、最後はスプリントで左迫間さんが制したとのこと。最後までついて行けたとしても正直あの4人の中で頭を取る脚はなかったとは思う。はじめてパンクという形で最後まで勝負できなかったことは残念だが、出し惜しみしても楽しくないので、出せる力は出したし、意外と気持ちはすっきりしている。

最後に、カヌチャリゾートの前でパンク修理をしてくださった方(おそらくなるしまフレンドの関係者?)には、この場を借りて感謝を申し上げます。

レース動画

残念ながら最後まで撮りきることはできなかったが、パンクストップするまでが納められたので参考までに公開します。カメラの固定力が不足していたのか、途中で首が下がってしまって地面しか映っていませんがご容赦願います。