“Crazy light, crazy fast” – TREK Émonda SLR 9 eTap ②(インプレッション編)

今回は、御託は抜きにして、このバイクについて率直な感想を書こうと思う。ということで、私的インプレッションをお届けする。

「”Crazy light, crazy fast” – TREK Émonda SLR 9 eTap」連載の一覧はこちら。

  1. オーダー、スペック編
  2. インプレッション編(本記事)

 

プロダクトデザイン

正直に言って、これについては言葉は不要だろう。いろいろ語ることがむしろ野暮かもしれない。

 

端正な佇まい

Emonda SLR

トップチューブからシートステーにつながるラインが美しい。

Emonda SLR 2021年モデルの色っぽさは多方面で語られているので、すべてを取り上げないが、個人的にあえて取り上げるなら、

  • 斜め後ろから俯瞰気味に見たときの、くびれたトップチューブ(そのくびれ自体も色っぽい)から曲線を描いてスーっと伸びるシートステーのラインが美しく、ダイヤモンドを際立たせる。
  • ダウンチューブも実はくびれていて、そのくびれがダイヤモンドのラインに変化を与えて美しい。

あたりだろうか。

とにかく、あらゆる部分が曲面で構成され、各チューブはその断面が断続的に変化しており、非常に複雑な形状をしている(単純なチューブ状なのはシートステーくらいではないだろうか)。

あと、最近は自動車を意識しているのか、ヘッドバッジがまるで高級車のようにあしらわれているあたりも、乙だと思う。

Emonda SLR

ヘッドバッジが花を添える。 ©Trek Bicycle Corporation

 

ライドインプレッション

こいつ、進む! 進むぞ!!

 

私史上最高のRide Performanceだ!

TREKのバイクはおおむね「やわらかい」と言われることが多いが、単に「やわらかくてフニャフニャ」ということではなく、私の感覚としては、カーボンならではの「タメ」、「ばね」、「伸び」のバランス、味付けが絶妙だと思っている。

クランクにトルクをかけ始めて脚にぐっと力を込めたとき、そこではチェーンステー、BBやフレーム全体がぐっとしなって力をため、抜重してトルクが抜けていくときにすっと「ばね」のようにため込んでいた力が解放されて「伸び」を生んでいるようなイメージといえばいいだろうか。

確かに、クランクにトルクをかけた瞬間、すぐにカツンと跳ね返りを感じるバイク(例えば、私の今まで乗ったバイクのイメージでは、S-WorksのTarmac SL4や、BMCのTimemachine 01)もあり、それが硬くてよく走るバイク、と感じる人もいるだろう。

そこは個々の脚力、スキルも千差万別で、それ以外にも様々な要素があるので、フィーリングが合う、合わないは人それぞれあって、それがいいとか悪いということではない。

Madone 7の2014年モデルも、2013年モデルからチェーンステーが改良され、イメージとしては「乾いた」タメ、ばね、伸びのあるバイクだったが、Emonda SLR 2021年モデルはディスクブレーキとしても第二世代の設計ということもあってか、どこが硬いとか、どこがやわらかいということがなく、全体の剛性バランスが非常によくなっていると感じる。

(余談ではあるが、Madone 7はフォークがちょっと硬い気がする)

 

異次元のライドフィール

特筆すべきは平地、緩斜面における巡行時のライドフィールだろう。

速度維持が楽、とかそういう今ではありふれたフィーリングとも違い、乗り手がペダルを回して速度を維持するのではなく、バイクが進みたがるのを少しアシストすると、バイクがそれに呼応して勝手に進むように錯覚する、そんな今まで感じたことのない不思議な感覚になる。

フレームのリズムと、自分のペダリング、呼吸の息がピタっと合う、そんな気持ちよさがある。

このフィーリング、自身のペダリングがフレームの癖にマッチする人には本当に乗って「速い」、「楽しい」、「めっちゃ楽」なバイクであることは間違いないので、ぜひ一度その乗り味を確かめてもらいたい。乗ったら欲しくなること請け合いなので、財布が軽くなっても責任は持てないが(笑)。

スペックには表れない、そういうフィーリングこそがTREKがTREKたるゆえんだと、個人的には感じている。実際、TREKの開発陣も”Ride Performance is Everything.”という考えを今も昔も変わらず貫いていると聞くが、まさにそれを具現化している。

人の動画を引き合いに出して手抜きレビュー感満載なのはお許しいただきたい(笑)が、某T中氏や、tom’s cyclingのYOPIさんが乗って「楽しい!」とYouTubeの動画中で言っていて(特にYOPIさんは「いい!」を連発している……)、それがすべてを語っていると思うので、興味がある方はぜひ参考にしてほしい。

 

「元“フジヒル”チャンプと検証! 2021新「Émonda SLR」でタイム短縮は本当にできる!?」 – Cycle Sports

チャンプに”元”とは何ぞや?

 

「新車に初めて乗る瞬間【ロードバイク Emonda SLR】」 – tom’s cycling

ちなみに、tom’s cyclingのYOPIさんがÉmonda SLRに乗ってから、ヒルクライムのタイムアタックでTOMIさんに食らいつけるようになったらしい。バイクの性能か、YOPIさんの努力の成果か、はたまたその両方か、同じÉmonda SLR乗りとして注目である。

 

走行動画

最後に、檜原から都民の森までの走行動画をお届けする。

単なる車載動画なので、なんの参考にもならないかもしれないが、とにかく気持ちよく走るし、無駄に脚を削られることもないので、脚も心拍的にもまだまだ余裕が残っているのがおわかりいただける……かもしれない(?)。

 

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