マウンテンサイクリングin乗鞍2017 チャンピオンクラス29位
できる限りの調整をして臨んだ乗鞍ヒルクライム。しかし、目標である1時間切りは達成できなかった。
乗鞍は3年連続3回目の出場となる。今年はあくまで赤城山ヒルクライムに狙いを定めているため、乗鞍はA設定のレースでは無かった。しかし、出るからにはそれなりに爪痕も残したかったのできっちり調整。テーパリングで疲労をしっかり抜いて週末を迎えた。
レース前日
9時過ぎに家を出発し、14時半頃現地に到着。いつも使っている駐車場に今年も駐めることが出来た。会場へ移動しさくっと受付を済ませ、知り合いを探してほっつき歩く。SUNVOLTのブース前で、「山神」森本氏の連覇を止める最有力候補グランペール田中氏と遭遇。
ウェストが女の子並に細く、絞れすぎてて気持ち悪い(褒め言葉)。先日の高取で惜しくも年代別2位だったものの鮮烈な走りを見せつけたU川さんなどと談笑する。SUNVOLTの社長さんにも挨拶することが出来た。TeamGreenRoadの中治さんに声をかけられるも、こちらも絞れ過ぎてて最初は誰か分からなかった。やはり、みんなこのレースに合わせてきてるなぁ。
彼らと別れた後、ブースを見て回る。
兄貴がいたら張り付いて離れなかっただろうTREKブース。別府選手とコンタドール選手のバイクが展示してあった。
17時頃、会場近くの喫茶メープルで夜ご飯を食べる。
カツカレー。さっきの雑談で「揚げ物はちょっとねー」みたいな話をしてたにもかかわらず、カツカレー。もちろんレースに至るまでの食事管理は大事だが、レース前日はモチベーションを上げるため食べたい物を食べる主義だ。問題ない。
車に戻って車中泊の準備を終えたのが18時過ぎ。やることも無いのでカーナビのワンセグテレビを見ていたら、19時には寝落ちしていた。
レース当日
1時頃に目が覚めるが、流石に早すぎるので2度寝。2時半にもう1度目が覚めて起床。起床時体重52.45kg!? いやいや、軽すぎるでしょいくらなんでも。2年前のツール・ド・おきなわでほぼ平坦にもかかわらず51.95kgだったという経験はあるが、今回はそれに次ぐ軽さ。ヒルクライムレースでは最軽量体重で臨むことになった。
朝食は、いつも通りフルーツグラノラハーフ。
今回は420g食べた(家に帰ってからちゃんと測った)。他にはプロピオヨーグルト2本、パン1個など。
それにしても寒い。外が寒いからではなく、体の芯から冷えている感じ。いつもならご飯を食べた後は体がぼーぼー燃えてくるような感覚になるのに、今日はそれが一切ない。体温を測るとまさかの34.8℃……。血圧も140/81と異常に高い。やらかした。この時点で、今日は不随意運動のバッドデーになることを予感した。起床時体温が急激に下がった日に不随意運動が増悪する傾向にあることは、データから分かっていたからだ。
ようやく体が普通の状態に戻ってきた5時過ぎにローラーでアップを開始。予想通り、最初から右足首の調子がおかしい。20分じっくり体を温めてから5分290W。5分レストしてから2分320Wを目指すも1分315Wでギブアップ、1分休んでからもう1本、1分338W。高強度になると不随意運動は多少ましになるものの、コントロールが効かないことに変わりはなかった。不随意運動の指標にしている平均ペダリング効率は54.6%(左: 61.1% – 49.4%: 右)と、絶望的に低い。
2017-08-27 05:06:34 #cyclosphere https://t.co/1biZiz20Uz pic.twitter.com/pMp1eFmk6Z
— HANAKEN (@HC_HANAKEN) August 29, 2017
スタート地点に移動し、前から5列目くらいに陣取る。今回はグロスタイムなので前に並んだ方が有利だ。偶然にもチャリダーの猪野さんの後ろだった。
目標は1時間切り。右足首に不安を覚えつつ、本番を迎えた。
レース本番
レーススタート。激しいスタートアタックがかかる訳でも無く、淡々としたペースで進む。右足首は意外なほど大人しい。さっきまで大暴れしてたのはなんだったのか。
ハルヒルやMt.富士ヒルクライムでは開始5分くらいで早々に先頭集団から千切れていたが、今回は先頭集団に余裕を持って付いていくことが出来た。三本滝のCP1までは、むしろペースがぬるいと感じたくらいだ。お、これはもしかしたら中間地点くらいまではついて行けるかも?
……と思ったのは、やはり幻想だった。三本滝を過ぎて集団がペースアップしたところで徐々に遅れ出す。ついでに右足首の暴れ具合が徐々に酷くなっていく。脚は回っているので調子は悪くないのに、右足首がパフォーマンスの邪魔をする。ゴール手前で数名に抜かれるも、ペースアップする気力はなし。結局1時間は切れず、1時間1分16秒(手元の計測では1時間1分19秒)242.0W、平均ペダリング効率は57.4%(左: 62.2% – 53.7%: 右)だった。
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レースを終えて
はっきり言って悔しい。何故バッドデーが今日なんだ。これほど自分の脚を呪ったことはない。フィジカル的には出し切ったが、その数%が無駄な不随意運動に費やされたかと思うと残念でならない。なんかもやもやとした気分が残った。
優勝は森本さん。田中さんは惜しくも2位。山の神の牙城は今年も崩れなかった。
チャンピオンクラス入賞者に交じって弱者が1名。来年はリザルトを伴って一緒に写りたいものだ。
天狗党の森田さんは、交通事故の影響でパフォーマンスががた落ちしてチャンピオンクラス35位。本来こんな位置にいる人ではないので、お互い万全な状態で戦いたい。ただ、私が本調子であっても勝てるビジョンが見えないのが問題か。
そして表彰式。
5年後の2022年は、開催日が誕生日であると予想される。バースデーウィンを飾って表彰台に上るというのが長期的なグランドプランだ。待ってろよ。
一般男子Aは、U川さんが乗鞍初出場でいきなり優勝。最近、若手の台頭が著しい。
一般男子BはK野さんが制した。知り合いが表彰台の頂点に立つのはなんかうれしいな。
一般男子CはN治さんが悲願の優勝。兼松さんも強いけど、TGRは本当に選手層が厚い。
一般男子Eでは、チームメイトのnovさんが3位入賞! Team SUNZOKUジャージを表彰台に送り込んでくれた。優勝はTeam Sakataniのやっさん。連勝街道はいつまで続くのか!? 強すぎる。優勝、入賞された方々、本当におめでとうございます。次は倒す。
帰りは事故渋滞に巻き込まれて、21時半にようやく家にたどり着いた。
まとめ
マウンテンサイクリングin乗鞍2017に参加してきた。目標である1時間切りは達成できず、残念な結果に終わった。
今回の結果を受けて、今年1番の目標にしていた赤城山ヒルクライムの連覇に赤信号が灯った。流石にあと3週間でジストニアのリハビリを完了し、トップパフォーマンスまで持って行くのは至難の業だ。もちろん「諦めたらそこで試合終了」なのでまだ諦めてはいないが、現実も受け入れなければならない。今年の赤城山ヒルクライムは、目標を下方修正して「表彰台獲得」とすることにした。
ただ、今回のレースで何が足りないのかが明確になった。クライマーとしては、いや、ロードレーサーとして致命的なくらいに殿筋群の筋力が落ちている。ジストニアのリハビリのため「回すペダリング」を意識するあまり大腿四頭筋優位のペダリングとなり、その結果殿筋群の筋力が落ちてしまったようだ。最近持久力が落ちたなと思っていたが、これも関連しているだろう。ペダリングで殿筋群を再び使えるようにしていこう。
次戦は、ヒルクライム大台ヶ原 since 2001である。去年は仕事の関係で出場できなかったが、気に入っている大会の1つである。チャンピオンクラスでの出場で、渡辺さんや森田さんは出ると仰ってたし、矢部さんも多分出てくるだろう。私はチームメイトの鳥飼さんに勝負を託して、激坂区間入り口でオールアウトするくらいの気持ちでアシストしたい。
最後に
今回もいろんな方に声をかけて頂きました。ありがとうございます。個人ドキュメンタリーリハビリブログのHC HANAKENを、今後もよろしくお願いします。また、novさんによるレースレポートがチーム公式HPに掲載されてますので、よろしければご覧ください。
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