まえばし赤城山ヒルクライム大会 2023 一般男子C 優勝

2023年12月8日

まえばし赤城山ヒルクライム 2023

兄貴です。
どん底からの復活。というのがふさわしいほど自信を失いかけていたが、レースの結果は2015年に弟と年代ワンツーを決めて以来の赤城の表彰台、それもついに、やっと、メジャー大会で初優勝を飾ることができた。

今年は普通に取れると思っていた富士ヒルのゴールドが、あろうことかブロンズにも届かず初めてブルーとなり、さらにニセコクラシックが終わってから、Garminのトレーニングステータスがずっと「疲れています」になったり、パフォーマンスが低下していることをなんとなく実感し、ついに自分のパフォーマンスをキープすることすら難しい年齢になったのかとずっと弱気な自分がいた。

ニセコクラシック以降、外を走ったのはお盆の時期に1回、いつもの奥多摩方面に往復190kmだけで、あとはひたすら家の中でズイズイZwiftでローラーを回す生活を送っていたが、仕事の負荷、ストレスもずっと高くて上がり気味、さらに大会1週間前には急性腸炎となって丸2日ほぼ絶食状態、夜は二晩一睡もできずと体調面、精神面でもかなりタフな状況に置かれた。

(富士ヒル、ニセコクラシックは書きかけのままなので前後はするが、いずれ公開予定)

赤城山ヒルクライムは、冒頭でも書いたとおり思い入れのある大会なので、そんな状況でもエントリーをして走るつもりではいたが、正直に言ってまともに走れる気はまったくしなかった。

これまでの戦績をハルヒル同様にまとめると

開催年カテゴリタイム順位
2013年(第3回)一般男子B(30~39歳)1:10:0545位
2014年(第4回)一般男子B(30~39歳)1:08:4122位
2015年(第5回)一般男子B(30~39歳)1:00:482位
2016年(第6回)エキスパート男子1:05:1221位
2017年(第7回)一般男子B(30~39歳)1:05:5128位
2018年(第8回)(台風の荒天により開催中止)
2019年(第9回)一般男子B(30~39歳)1:02:5515位
2020年(第10回)(コロナ蔓延により開催中止)
2021年(第11回)(赤城山ARヒルクライム開催)
2022年(第12回)一般男子B(30~39歳)1:02:4711位
まえばし赤城山ヒルクライムの過去戦績

といった感じで、2015年までは順当に順位を上げたが、それ以降は1時間2分台か5分台といったところで勝負には絡めていなかった。ただ、練習不足や生活、体調面で波があってもある程度のタイムは出せているので、体格のよい私とは割と相性のよいコースなのだろうと思う。

前日まで

Garminのトレーニングステータスを見ると、7月1日からずっと「アンプロダクティブ」と「疲れています」を繰り返し、「キープ」にようやく戻ったのが9月11日。9月13日の深夜から急に下して一睡もできず、3日ほど腸炎に苦しみ、9月18日からぼちぼちトレーニングを再開して9月22日にやっと「プロダクティブ」になった。

Garminさん情報によるトレーニングステータスの見事な下降っぷり

「疲れています」の原因は明らかに深夜まで仕事をしていたことによる睡眠不足と睡眠パターンの乱れ、そんな中でもローラーだけはある程度継続して回していたので、とにかく疲労していたのだと思われる。HRVのステータスも上を振り切ったと思ったら、翌週は下に振り切ったりと、とにかく生理的な状態は客観的なデータも示すとおりよくなかった。

HRVの見事な乱高下

そんな状態なので、とにかく出走できる状態まで回復したことに安堵していたというのが正直なところで、レースではとにかく今の全力を出し切る、それしか考えていなかった。

レース前日~当日朝

今回は、感染症対策?のためか前日受付がなかったので、昼過ぎに自宅を出発してホテルに向かう。群馬についてから妻がおなかがすいたというのでマクドにピットインして午後3時という中途半端な時間にがっつり月見バーガーのセットを食べるw

ホテルにチェックインして少し身支度をしたらすぐ夕食に出る。翌日のエネルギー充填のためコメをがっつり食べたいので、赤城山ヒルクライムの出店で気に入っていた蕎麦屋の「山人」さんで炙り豚丼を食べようと思っていたが、この週末は土日ともイベント出店でお休みとのこと……。最近なぜかいつも食べに行きたいときに閉まっている店になっている。

気を取り直して、晩に胃もたれしそうなので揚げ物はと思いつつも、近くのとんかつ屋が気になったので定食でごはんをお代わりしてしっかり食べる。まあ、案の定夜眠るときに胃が重かったのはご愛敬だ。

今回のホテルは和室なので布団なのだが、10時前には就寝するも夜はなぜか全く寝付けず。1時ごろには寝るのをしばらくあきらめていたものの、2時くらいから少しだけうとうとと眠れたようだが、3時にはきっちり目が覚めた。寝不足にもほどがあるのではっきり言って眠い。

赤城山ヒルクライムはスタート時間が7時過ぎと比較的早いので、朝食は軽めにヨーグルトとフレンチトーストのみ。5時に駐車場から会場に向かう応援バスが出るとのことだったので4時前にはホテルをチェックアウトして合同庁舎に向かった。

機材

ホイールは全体の平均速度を考えるとリム高37mmか51mmで迷うところなのだが、斜度が緩くスピードの出る序盤は集団でこなすことがほとんどで、斜度が上がってばらけてからのことを優先してAeolus RSL 37を、ギアについてはフロントチェーンホイールは54-41Tと、リアカセットが10-28Tと10-33Tで迷うところだが、旧料金所手前の坂まではアウター、そこからインナーに落としても33Tを使うことはほぼないものの、28Tではしんどくなったときの保険として33Tとした。結局いつもどおりなのだが。

サイコンはGarmin 1040 Solarの重さとレース中、走行中の振動でマウントが下がる、固定ねじが緩むなどの事象が頻繁に発生したので840 Solarに変更している。

車載動画用のカメラは正直撮影しても自分的にも需要ないよなーと面倒でつけないことも考えたが、せっかくGoPro HERO 11 Blackを持ってきたのでとりあえずぶら下げて走ることにした。

レース

年代別はネットタイムなので、地力のあるライダーであれば後方スタートすることで集団効果を使いつつ先頭に合流することでタイムを稼げるが、近年は割と序盤から高速に進行することも多くて追い付けないまま終わることも考えられるのでほぼ先頭でスタートすることにした。

パレードは落ち着いたペースで進んだが、2分前にスタートしたe-Bikeクラスに速攻で追いつく。まあそうなるよね。

交差点を左折して600m進んだ地点がスタートということで、スタートラインを遠目に探しながら走る。直角コーナーからもそれなりに距離があるので曲がってすぐペースアップにならない点も含め、スタートラインの変更は安全面をよく考えた決定だったと思う。

スタートしてからは先頭から2~5人目という位置取りでさすがに前すぎる感じ。ローテを要求されるも、その選手がペースを変えないので踏まないと前に出られない感じだが、極力踏んで前に出ることはせず、自然と前に出るときだけは牽引しながらタイミングを見計らって番手を下げた。

そうしていると、大鳥居の手前だっただろうか、右手からすごい勢いでRice On!ジャージの噂の選手が飛び出していった。ペースが違いすぎるので見送りたいが、先頭が追いかける雰囲気になるとペースが劇的に上がるのでどうなるかと少しひやひやしていたものの、他のライダーもスルーしたのでそこではペースは上がらず淡々と進行する。

畜産試験場の手前で同じ年代別で競合すると思われる選手が前を牽きだしたあたりから若干ペースが上がったが、どうしてだろう、今日はよくバイクが前に進む、走る感じがしてツラさはあまり感じなかった。

旧料金所を通過していよいよここからサバイバルが始まり、例年だとここで耐えきれずに集団から脱落していることが多かったが、今日は行けるな、余裕があるとは言えないがこのペースならカーブNo.1までは耐えられる、そんな気がしていた。

カーブNo.1に差し掛かると、集団が伸び始めた。ここからつづら折りで斜度も緩急がつき、スピードにうまく乗せていく必要がある。中切れがいたるところで起きているので、ジャンプアップして追い付くことを目指すが、位置取りが悪く追い付くのは難しそうだった。

前方を見ると、同じ年代別でマークすべき選手が1人確認できるが、それ以外は別クラスの様子。あの選手を抜き、ギャップをつけられればもしかすると優勝もあるのかもしれない……そんな思いが芽生え、ペースを落とすまいと必死で踏む。しばらくすると少しペースが落ちたように見えたので一気に前に出て抜き去ることに成功、そこからさらにギャップをつけるため前を走る選手を追い続けた。

ひめゆり駐車場も過ぎてだんだん視界が開けてくるころ、チラッと後ろが見えたが同クラスの選手はいない様子。しかし確実ではないので後ろから割といいペースで追ってくる集団に追い付かれまいと全力で踏む。しかし、今日は不思議とこれなら最後までタレずに行ける、そんな感覚があってなぜか不安はなかった。

ここで前を走る紫のジャージの選手に追い付こうと踏んでいたが、相手もいいペースで少し追い付いたと思ったら離れを繰り返しているうちに最終カーブまで来てしまい、結局追い付けないまま最後の直線に差しかかかったところで天照の選手が追い付いてきた。まったく気づいていなかったので「うぇえ」とか変な声が出てしまったが、「Dです!」というので一安心。ラストのスプリントで1秒でも削ろうと6.5倍オーバーで最後まで踏み抜いてゴールをくぐり、私のレースが終わった。手元のGarminで56分29秒だった。

レースを終えて

今日はとにかく、よく走れた。そんな清々しい気持ちで、あまり勝負とか関係なく自分の走りに満足していた。今の自分のコンディションや、これまでのことを考えると今できる最大限の走りだったと思う。

荷物預けを受け取り、スマホでとりあえずリザルトの速報を確認しておくか……とみてみると、なんと1位になっている。え、マジ?やったのか!?と半信半疑だったが、だんだんと喜びが沸き上がってきて大人げなく何度も叫んでしまった。

弟と上がった思い入れのある表彰台に、今度は娘と乗れる。それも、これまで望んでも遠かった表彰台の真ん中だ。

パパやったよ!

娘が生まれてもうすぐ10カ月、その間、世話だけでも大変なところトレーニングに時間を使うことを許してくれた妻に感謝し、この勝利を娘と妻に捧げる。

2015年もそうだったが、レースの1~2週間前に何かあると強くなって勝てるんだろうか。まさか、ね。

この先の目標

コースが短縮されて、果たして以前のコースだったら1時間切れたのだろうか……。話によれば、エキスパートの過去のタイムがスタートラインの焼肉屋までちょうど4分だったとのこと。だとすると、まだ足りない。やはり一度はここで1時間を切れる走りをしたい。

とりあえず、次は箱根に出る予定なので、今出せる力を全部出せれば、と思う。

レース動画

レース動画ノーカット・データ付きです。弟のような圧倒的な走りではないですが、参考になれば幸いです。