第17回ヒルクライム大台ヶ原 since2001(2018年大会)チーム対抗クラス記録なし
久しぶりのレースとなった大台ケ原ヒルクライム。走る前から勝負は終わっていたが、自分のコンディションを知ることが出来た有意義な大会となった。
レース前日まで
今回で4回目の出場となる大台ヶ原ヒルクライム。連続して近畿を襲った台風20号、21号の影響で開催が危ぶまれたが、大会関係者の尽力により開催されることになった。
去年はチャンピオンクラスに出場したのだが、体調不良やジストニアの影響で10位と全く奮わず。今年は不随意運動のリハビリを優先してレース数も絞る方針だったため、そもそもエントリーするかどうか迷っていた。そんなとき、チームリーダーのSunzoku 1号さんから「チーム戦出てくれへん?」というお誘いがかかる。これまであまりチームに貢献したことがなかったこともあり快諾。6連覇中のTeamGreenRoad (TGR) を倒すという目標を掲げ、チーム対抗クラスで出ることとなった。
しかし、今はリハビリ重視のトレーニング内容。追い込んだ練習は全くと言っていいほど出来ていない。事前練習では、4人中最弱なのは明らかに私。チーム戦は3番手の選手がゴールしたタイムで争われるため、仮に私が千切れても他の3人が速ければ問題ないと言えば問題ないが、出るからには何か貢献したい。
……と思ってたら、チーム戦に出場する4人中3人が諸事情によりDNSとなり、レースが始まる前から失格となることが確定した。結果が付かないことはもちろん残念だが、これで肩の荷が下りた。勝負を気にしなくてよい分自分のパフォーマンスがどれくらいなのかを測る良い機会だと捉え、きっちりテーパリングを行ってレースに備えることにした。
機材
今回、大台ヶ原の激坂区間に対応するため乙女ギアを投入した。
Dura-Ace R9100の11-30Tである。いつも通り12-28Tにするかで少し迷ったが、今の自分の状態を考えると30Tの保険が必要だと判断した。フロント50-34T、リア11-30Tのセッティングだ。
次に撮影機材。今まではSONYのFDR-X1000Vを使用してきたが、前日に確認したら電源が入らない……OMG。ということで、急遽新機材を投入!
現在のフラッグシップモデル、FDR-X3000だ。FDR-X1000Vは電子手ブレ補正機能しか搭載していないが、このモデルは光学手ブレ補正機能がある。機械的な手ブレ防止機構を搭載することで、以前は対応していなかった4Kまでしっかりと手ブレを防止してくれる。今回は撮影時間(バッテリーの持ち)の関係で4Kでの撮影はしていないが、時間の短いレースで4K撮影可能な場合は効果を発揮してくれるだろう。
レース前日
13時に家を出発。2時間半くらいで着く予想だったのだが、大阪市内の混雑が想像以上だった。受付会場である上北山小中学校に到着したのは、受付終了僅か5分前の16時55分だった。セーフ。
しかし、到着が遅れたことでこの方々と久しぶりに再会。
TGRの兼松さんと中治さん。大阪から自走で来たらしい。半端ない。
晩ご飯は、美味しそうなにゅうめんの写真に吸い寄せられ道の駅「吉野路 上北山」2階のレストランへ。
もう少し大きいのを期待してたので、ちょっとがっかり。ちなみにサイズはこんな感じ。
うーん、小さい。流石に足らないので、下の売店でパンを追加した。
その後、レースの準備をしたり前夜祭に行ったりして、10時頃に就寝した。
レース当日
3時に起きるつもりだったが、2時半に目が覚める。起床時体重54.80kg。雨がかなり本格的に降っていたが、気温はそれほど寒くない。
朝食はいつも通りの
今回は400gくらい食べた。
4時半までもう1度寝る。先に下山用荷物を預けてから、5時40分頃アップ開始。15分かけて少しずつ負荷を上げていったのだが、この時点ですでに脚の重さを感じる。不随意運動の症状もちょっと強い。嘘やん……。5分流してから5分270Wを目標に回し始めるも、259.0Wしか出なかった。5分流した後、2分300Wを目指すも1分299.2Wで撃沈。さらに5分流してから意地で1分314.6W。どうやら今日の調子はあんまり良くなさそうだ。
スタート地点には6時45分に移動。ここで「私は自由に走るのでお気になさらずに!」と、他のチーム対抗クラスの方々にSUNZOKUは私1人だけの出走であることを告げる。皆さん驚いていたが、内心はライバルが減ってラッキーと思っていたに違いない(笑)
今回の目標は、最低限チーム対抗に出場している選手全員より前でゴールすること。これが出来れば、少なくとも私がボトルネックになるという事態は起こらなかったであろうと言うことが出来る。チャンピオンクラスに混じって全開で走るという選択肢もあったが、全開で走ると不随意運動も増悪してしまう恐れがあり、その後の反動が怖かったので自重した。
レース開始までに雨は止んだが、当然地面は濡れている。かなり危険なレースになるかもしれないと予感しつつスタートを迎えた。
レース本番
レーススタート。序盤ははっきり言ってかなりぬるいペース。あまりトレーニングを積めていない自分ですら息が上がらない。濡れた道路でスリップしたくないという深層心理が働いていたのだろう。
7kmを過ぎて勾配がきつくなり出したとき、チーム戦の先頭集団から一旦後れる。嗚呼、やっぱり今日もダメなのか……と思いきや、勾配が上がるにつれて何故かエンジンが掛かり出す。激坂区間のスタート地点を少し過ぎた辺りで、1チームをオーバーテイク。さらにその前を走っているTGRにも追いついた。去年同様、TGRの動画撮影会となる。
この時点でTGRが先頭だと思っていたら、かなり前方に集団で走る選手達の影が……。そう、TGRは先頭では無くこの時点で2位だったのだ。先頭を走っているのは「おちんぎんれーしんぐ」。チームメイトのmasabowさんからこのチームはTGRより速いかもしれないという事前情報を得ていたが、本当にその通りのレース展開となっていた。
しばらくTGRの後に付いていく。30Tのおかげか、勾配がきつくなっても80rpm前後のケイデンスを保つことができ、体には余裕があった。アップでは少し増悪していた不随意運動の症状も、ここに来てコントロール可能なレベルに落ち着いている。このままTGRに付いていくだけなら問題ないし、最後まで撮影会を続行することも出来ただろう。しかし、目標はあくまでチーム対抗に出場している選手全員より前でゴールすること。途中でTGRとお別れし、おちんぎんれーしんぐに追いつくべくペースアップを開始した。
ところが激坂区間のゴール地点、大台ヶ原ドライブウェイとの合流地点でアウターにギアを入れようとしたそのとき、痛恨のチェーン落ち。フロントディレイラーの高さが55Tの状態のままになっており、50Tに合わせて調整し忘れていたのが原因だ。丁度観戦ポイントになっていて大勢の方が居たのに、超恥ずかしい。ここで30秒ほどロスする。
大台ヶ原ドライブウェイに入ると天候が悪化。ものすごいガスってる。下り区間ではブレーキが効かず危うくコースから飛び出しそうになることもあった。スリップダウンしないよう慎重に下る。
そして、衝撃の光景が飛び込んできた。おちんぎんれーしんぐの3人が路肩に停止している……! 本人達から直接聞いたわけでは無く伝聞なのだが、どうやら下り区間で落車したらしい。なんと言うことだ。最早TGR7連覇は赤信号だと思っていたが、これで分からなくなった。
レース最終盤、「は~な~け~ん~さ~ん!」と叫びながら猛追してきた某ポンタ君にオーバーテイクされつつゴール。手元の計測で1時間20分14秒、228.9Wだった。
動画はこちら。防水ケースを付けていたため会話音がほとんど記録されていないのが残念。
レースを終えて
ゴール地点はこんな状況だった。
雨は降ってる、ガスってる、滅茶苦茶寒いの三重苦。とにかくみんな震えていた。下山用荷物に冬用装備フルセットをぶち込んでおいて正解だった。
チャンピオンクラスは、楠本選手が優勝。
乗鞍5位の梅ぴょんを振り切ったようだ。
TGRの皆さん。笑顔がすてき。
あまりにも寒すぎるので、下山第1陣でさっさと下山。
大台ヶ原ヒルクライムは、インターネットでリザルトなど確認できないアナログな大会(褒め言葉!)なので、スタート地点のリザルトボードを見るまで結果は分からない。気になる結果は……
TGRが7連覇達成! おちんぎんれーしんぐは3人目の選手がDNFとなり、SUNZOKUと同じくリザルト無しとなったようだ。
レースは本当に何が起こるか分からない。
来年は、表彰台のてっぺんにSUNZOKUを送り込むぞ。
さて、今回もチームメイトが大活躍。novさんがついにやった! 年代別(46歳〜55歳)優勝で、盾クラブに仲間入り!
MTB46歳以上では、5号さんとmaCさんが2位 & 5位のW入賞!
優勝、入賞した方々、おめでとうございます!!
まとめ
結局、チーム対抗に出場している選手全員より前でゴールするという目標は、他力本願だったとは言え達成した。タイムは過去最低だしパワーも低いが、体に余裕を持った状態での結果なのであまり悲観していない。
……とは言ったものの、レースで勝負できるかと言われたらやはり厳しい。次は、赤城山ヒルクライム。ヒルクライムとしては今年最後のレースとなる。ここからどこまで自分のパフォーマンスを上げられるか。しっかりトレーニングを積んでいきたい。
余談
どうやらフロントタイヤがスローパンクしていたらしい?
家に帰ったら、思いっきりタイヤをつまめるくらい空気が抜けていた。こりゃタイヤ交換だな。
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