大学病院を受診

2017年3月3日

2017年1月5日。有給を取って大阪大学医学部附属病院(阪大病院)に行ってきた。ジストニアで間違いないようだ。

神経内科へ

11時に予約を取ってもらっていたので、10時30分頃に病院の受付に行く。病院と言うと大概長時間待たされるイメージだが、タイミングが良かったのかすんなりと診察室の前まで来れた。しかし、前の人の問診がかなり長引いたので、診察室に入ったのは11時30分頃だった。

問診

症状を説明した後、腕や脚の神経系に異常がないか打診をして確認する。もし、打診で過剰な反射反応や逆に全く反応が無ければ神経系に異常があることになるが、当然全く正常だった。歩行の様子や片足立ちでふらつきがないかもテストされたが、いずれも正常。

結局、考えられる可能性は特異動作性ジストニア(先生は動作時ジストニアと言っていた)以外無い、という予想通りの結果となった。別のケースとして、ごく小さな血管に起こる脳梗塞によって障害が起こることもあるらしいが、打診などの検査に全く異常が見られないことから、その可能性はほとんどないそうな。

その後、ジストニアの治療法について説明を受ける。投薬治療、ボツリヌス毒素を患部に注射する方法、脳外科手術があると言われた。この辺は事前に調べて知っていたので、目新しさはなかった。また、鍼治療に関しては一切言及がなかった。ちなみに、鍼治療でジストニアの症状が改善、もしくはほとんどなくなった症例がいくつか報告されている。

追加の検査として、MRI(核磁気共鳴画像)とMRA(磁気共鳴血管画像)検査を受けることにした。先生は「MRI検査はマストではない」としながらも、念のため。ジストニアと他の病気とを鑑別するとき、ジストニアの場合はMRIやMRAに異常が見られないからだ。ちなみに今日(1月7日)、人生初のMRI・MRAの検査を受けてきた。正常であって欲しいなぁ。

とりあえずの治療として、投薬から始めることになった。ジストニアには鉄板とも言えるアーテン 2mg を1日2錠から始めることになった。なお、ネットで見つけたペダリングのジストニア患者2名は、いずれもアーテンと並ぶ鉄板薬であるリボトリールの方が効くとBlogに書いていた。

あえてアーテンを選んだのは、人体実験をしてデータを提供したかったからだ。もし私もアーテンが効かないようであれば、ペダリングでジストニアになってしまった人は迷わずリボトリールを選ぶべきだろう。ただし、たまたま3人が同じ体質だったという可能性は全く排除できないけどね……。さて、どうなることやら。

まとめ

大学病院を受診した結果、(最終的な確定診断はMRI・MRAの結果次第だが)ジストニアでほぼ間違いないと診断された。とりあえず投薬治療から始めて様子を見ることになった。ジストニアの症状は多岐にわたるため、汎用的な鑑別診断法は未だ確立されていない。先生も困った顔をしていたのが印象的であった。

投薬とボツリヌス毒素注射はただの対処療法でしかなく、根本治癒に至ることはほぼあり得ない。脳外科手術は根本治癒になる可能性が非常に高いが、その分リスクも非常に高い。ましてや日常生活が何ら問題なく送れている今の状況で、脳外科手術を受けることなんてナンセンスだ。

実は、ジストニアを克服するためのリハビリの方法は考えてあって、すでに実行している。次回のエントリーで、その方法についてまとめたいと思う。

(2017年3月3日追記)

ペダリングジストニアの連載一覧はこちらからどうぞ。

  1. 原因編
  2. データ解析編
  3. 発生機序編
  4. リハビリ戦略編