Defy Composite SE 2013を電動Ultegra (Di2) 化

新たなる始動。Defy Compositeをオーバーホールし、コンポーネントの総入れ替えを行った。

オーバーホール前

オーバーホール前はこんな状態だった。

元はフルTiagra (10s) 仕様のDefy Composite SE 2013だったが、ちょくちょくパーツの交換を施していた。具体的には、前後ブレーキをUltegra、STIレバー & リアディレイラーを105、クランクを165mm、52-39TのTiagra(完成車仕様は170mm、50-34T)、ステムをGiant Connect SL OD2 Stem 30 Degreeにしていた。

総入れ替えの理由

主な理由は2つある。電動コンポが余っていたことと、機械式コンポへのストレスだ。

余っていたコンポーネントとは、TCR Advanced SLを買ったときに完成車についていた電動Ultegraだ。TCRはコンポーネントを全交換してDura-Ace仕様にしたため、丸々1セット余っていたのだ。オークションで売ることや知り合いに譲ることも考えていたのだが、そのときからすでにDefyへの転用が頭にちらついていたため、とりあえず手元に残していた。

機械式コンポへのストレスに関しては、とにかくトラブルが多かったのが原因だ。私の記憶が確かならば、STIレバー変速機構の破壊を少なくとも2回(落車原因を除く)、変速ワイヤーの切断を少なくとも4回起こしている。しかも大概STIレバーの中で発生し、切れたワイヤーを取り出すのに小一時間かかるというのが常であった。どうも変速の使用頻度が高く、STI & ワイヤーの摩耗が激しいらしい。

そして先月、シフターケーブルがSTIレバーの中で断線一歩手前の状態に陥る。この1件でついにDefyの電動化を決意。海外出張のタイミングでジャイアントストア大阪にてオーバーホールすることにしていたので、ついでにコンポーネントも入れ替えてもらうことにした。

オーバーホール後

オーバーホール完了直後の状態がこれ。

Defy Composite SE 2013 Ultegra Di2外装仕様。ブレーキは元からUltegraだったので、入れ替えたのはSTIレバー、フロントディレイラー、リアディレイラー、クランク、チェーン、スプロケットとなった。

外装バッテリーの位置はお任せでって言ったらこの位置になった。シートチューブ側のボトルケージを取り付けるクリアランスが無い。後でどうにかしよう。

あまり使わないけどDHバーを装着。まぁ、後でDHバーを付けようと思ったときにバーテープが邪魔で付けられないという状況を避けたかったと、ただそれだけの話なのだが。

1番気になったのは、Di2ジャンクションポートの取り付け位置。

-30°ステムを使っているため、クリアランスが確保できずステム下部に取り付けることができなかったそうだ。

魔改造

気になる部分を改善したり取り付けたい物があったので、魔改造を実施した。

Di2ジャンクションポートアダプター

Di2ジャンクションポートをどうにかすべく購入したのがこれ。

レックマウントのDi2用下部アダプター。マウントの種類によって使うタイプが違うので要注意だ。なお、私が使っているのはアウトフロントバイクマウントType7だ。

早速装着。

このように、マウントとライトアダプターの間に挟み込んで固定する。取り付けたらこんな感じになった。

後ろから見るとこんな感じ。

DHバーにサテライトスイッチを付けられるよう最初から5ポートジャンクションになってるのが、GS大阪店員の憎らしいチョイスだ(褒め言葉

これで、ジャンクションポートが私の汗でびしょ濡れになる可能性が無くなり、ハンドル上部がすっきりして良い感じになった。

シマノ SM-EWW01 ワイヤレスユニット

データ分析屋としては、是非付けたいパーツがこれ。

現在の選択ギアや電池残量をサイコンに送信することができる装置だ。実はTCRにも装着している。

作業は非常に簡単。まず、リアディレイラーに繋がっていたエレクトリックワイヤーを引っこ抜いてワイヤレスユニットに差し込む。次に、新しく買った150mmのエレクトリックワイヤーを使ってリアディレイラーとワイヤレスユニットを繋ぐだけだ。

結果このようになった。なお、別にリアディレイラーでなくともどこかのジャンクションポートで繋ぎ直しても正常に作動するらしい。まぁ、そりゃそうだろうな。

クランク交換

実は、完成車に付いていたUltegraのクランクは170mmである。私は165mmを常用しているので使わない。そこで、TCRからパイオニアペダリングモニター付きのDura-Aceクランクを移植した。どうせTCRとDefyを同時に使うことなんて無いし、せっかくのパワーメーターを使わない手は無い。レースやガチ練といったTCRを使いたいときにクランクを元に戻せばいい。

ただ、Ultegraの歯数が52-39Tだったのに対しDura-Aceの歯数が53-39Tなので、チェーンの長さが若干足りない気がする。予想はしていたがやっぱりという感じ。この辺は、外装バッテリーの問題と併せて後で何とかしよう。

結局、最終形態はこんな感じになった。

Duraクランクが付いているだけで、いかつく見えるな。ホイールは引き続きRS-21を使用。スプロケットはとりあえず12-28Tを付けておいた。そのうち11-23Tに変わる予定である。GS大阪で重量を量り忘れたので正確な値が不明だが、DHバーとか付いているので、恐らく8.5kg前後と思われる。

まとめ

Defy Compositeを電動化した。これで、ワイヤートラブルとはおさらばだ。めでたしめでたし。

Defyは最初に買ったロードバイクで、レースで優勝したりいろんな無茶をやったりといっぱい思い出が詰まっている。これからも大切に使っていこう。

Giant Defy Composite SE (2013) 2016年オーバーホール後仕様
Frame Defy Composite (S)
BB SHIMANO SM-BB71-41B (BB86)
Crank SHIMANO Dura-Ace (FC-9000) 165mm 53-39T(TCRから流用)
Sprocket SHIMANO Dura-Ace (CS-9000) 12-28T
Chain SHIMANO Dura-Ace (CN-HG900-11)
Front Derailleur SHIMANO Ultegra (FD-6870-F)
Rear Derailleur SHIMANO Ultegra (RD-6870-GS)
Shifter SHIMANO Ultegra (ST-6870)
Front Break SHIMANO Ultegra BR-6800
Rear Break SHIMANO Ultegra BR-6800
Pedal SHIMANO Dura-Ace PD-9000(TCRから流用)
Power Meter Pioneer Pedaling Monitor SGY-PM910H2(TCRから流用)
Stem Giant Connect SL OD2 Stem 30 Degree (105mm)

参考:旧仕様(太字が交換したパーツ)

Giant Defy Composite SE (2013)
Frame Defy Composite (S)
BB 忘れた (BB86)
Crank SHIMANO Tiagra (FC-4600) 165mm 52-39T
Sprocket SHIMANO Dura-Ace (CS-7900) 11-21T
Chain よく交換するので不定
Front Derailleur SHIMANO Tiagra (FD-4600-F)
Rear Derailleur SHIMANO 105 (RD-5700-SS)
Shifter SHIMANO 105 (ST-5700)
Front Break SHIMANO Ultegra BR-6800
Rear Break SHIMANO Ultegra BR-6800
Pedal SHIMANO Ultegra PD-6700
Power Meter 無し
Stem Giant Connect SL OD2 Stem 30 Degree (105mm)